皆さん、こんにちは。
快晴な日曜日の朝です。
佐賀ではさくらマラソンが行われています。市内は大変な賑わいです。
本日は、糖尿病を抑制する身近な化合物が広島大学により報告がなされました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39530551/
糖尿病は、細胞内に、全てのエネルギーの素である糖
が入る際に、その「門」である「受容体」がうまく作動せずに
血液に糖が過剰に余ってしまう疾患です。
細胞に糖をいれる門を開くカギの様なものが、インスリンというホルモンになります。
そのインスリンが効かない
インスリン抵抗性
が主な原因とされています。
糖が細胞に入ることで、ミトコンドリアが活動し、エネルギーを出力し、細胞の分裂を進めていきます。
卵子の成長にも
糖
が必要なことが判っています。
卵胞内には卵子をとりまく顆粒膜細胞があり、それが大きくなるにつれ、卵子も成長していきます。
その顆粒膜細胞には「糖タンパク」が必要な事が判っています。
本研究では、その糖を取り込みやすくする(インスリン抵抗性を下げる)のが
小胞体(ER)ストレスを低減する事であり
それは
アピゲニン
という化合物がERストレスを低減し
”Apigenin was identified as an effective small-molecule compound that may ameliorate ER stress”
結果
インスリン抵抗性を改善し、糖の取り込みを向上させることが判りました。
そして、糖を取り込みやすくする
アピゲニンは
”Apigenin is one of the most prevalent flavonoids in plants, including onions, oranges, and parsley”
タマネギ、オレンジ、パセリなどの植物に最も多く含まれるフラボノイドの1つ
と述べられています。
これらの食材を摂られることは、結果的に糖の取り込みを促し、卵子の成長を支えるかも知れません。