皆さん、こんにちは。
本日も晴天ですね、心地よい1日になりました。
昨年より、店舗から少し所用があり外出する際には、
皆さんが歩いて通られるかもしれない
路上におちているゴミを拾う事を
行なっています。
特に祝日明けなどはゴミが多いな〜など共通する状態が判り、色々と新しい発見もしております笑
本日は、環境に関連するPM2.5が、子宮内膜症へ影響している事を示したhuman reproductionからの論文のご紹介です。
近年、PM2.5(微小粒子状物質)がもたらす健康リスクが注目されています。呼吸器や循環器への悪影響は広く知られていますが、女性特有の疾患にも関与している可能性が示され始めています。
上記の研究では、PM2.5への暴露が子宮内膜症の発症や悪化に関わることが明らかになりました。
実験では、正常な子宮内膜細胞をPM2.5に曝露すると、初期は細胞の増殖や移動能力が抑制されました。しかし、繰り返し曝露すると細胞の増殖や『抗アポトーシス(細胞死の回避)』が強まり、酸化ストレスも増大。これは、実際の子宮内膜症組織で見られる特徴とよく似ています。
さらに、マウスモデルにおいても、PM2.5曝露を続けると子宮内膜症性病変が拡大。炎症反応(NF-κBやIL-6、IL-1β)、移動能力(MMP-2、MMP-9)、そしてエストロゲン受容体(ERα/ERβ)バランスの崩壊が確認されました。特に、ERα/ERβ比の低下は、女性ホルモンの働きが異常に傾く一因となり、子宮内膜症だけでなく子宮筋腫や子宮腺筋症といったエストロゲン依存性疾患にも悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。
つまり、空気の汚染が静かに、しかし確実に、女性の健康リスクを高めています。
では、私たちはどのように体を守れば良いのでしょうか?
分子栄養学の観点からは、「解毒」「修復」「防御」の3ステップで考えることが重要です。
① 解毒(デトックス促進)
PM2.5に含まれる有害金属や化学物質は、体内に蓄積しやすいため、排出をサポートする必要があります。
グルタチオン活性化
肝臓の解毒サポート
② 修復(酸化ストレス対策)
PM2.5は体内で酸化ストレスを引き起こします。これを抑えることが、慢性炎症やエストロゲン受容体異常を防ぐ鍵です。
抗酸化ビタミン:
ビタミンC、ビタミンE
抗酸化ミネラル:
亜鉛、セレン、マンガン
フィトケミカル(植物由来抗酸化物質):
緑茶カテキン、レスベラトロール(赤ワインやブドウ)
③ 防御(バリア強化)
腸の粘膜バリアや肺上皮バリアを強化し、体内への侵入を防ぎます。
腸内環境の整備:
プレバイオティクス(イヌリン、オリゴ糖)
プロバイオティクス(ビフィズス菌、ラクトバチルス菌)
ビタミンA・D補給:
粘膜免疫力の強化に不可欠
PM2.5は目に見えない脅威ですが、体の内側から備える力を高めることは、女性の健康を守る強力な武器になります。特に、エストロゲンバランスを守るための抗酸化対策とデトックス強化は、現代女性にとって必須の自己防衛手段といえるでしょう。
「空気の質」を変えるのは簡単ではありません。しかし、「自分の体内環境を整えること」は、今日からでも始められるとも言えます。