妊活を進めていく上で、
ご本人の気持ち
そして
パートナーとの気持ちの相違
それらに関して、とても苦しまれている
また
それらを何とかして解決したい
その様な想いを皆さんから、お聞きする事は少なくありません
生殖医療に関わる先生方が数多く参加される
「日本生殖医学会」
https://site2.convention.co.jp/jsrm2024/greeting/
今年は、名古屋での開催になっています、その大会長でもある
名古屋市立大学大学院医学研究科産科婦人科 教授
杉浦 真弓 先生
は冒頭の挨拶で下記のように述べられています。
「テーマは「不育症から学ぶ。」とさせていただきました。 不育症は妊娠経験者の5%と高頻度でありながら、診療できる知識・技術を持った医療従事者が少ないという課題があります。患者さんが流産を隠す傾向にあるために、一般的な認知度が低いという課題もあります。抑うつ・不安障害の発症が15 – 40%と多く、離婚率も流産回数が増えるほど上昇することがわかっています。」
数千人の参加される大きな学会において、「気持ちの問題」を冒頭の挨拶に述べられたのは初めてではないかと思います、
世界では、気持ちやご夫婦の関係が、妊活の成果につながる研究報告が散見致します。
・イランでは診断以来、41.5% が少なくともある程度の欲望の低下、52.5% の満足度が低下したと報告し、且つ診断からの期間と負の相関( P <0.01) (Ramezanzadeh et al.,2006)
・オーストラリアでは、妊活は親密なパートナーとの関係に全般的に悪影響を及ぼしていると考えており、32%が性的満足度が低下したと報告 (Fisher J et al.,2010)
・トルコでは、性的関心が減少したと報告した男性(20%)は女性(44%)よりも少なかった(Tüzer et al.,2010)
しかし、杉浦先生もコメントで述べられている様に、妊活は個人的な側面が高い過程があります、
この事が、皆さんを、周囲との気持ちの乖離につなげ、より皆さんに苦しい環境を構築させてしまっている部分もあると思います。
皆さんの声にならない想いをサポートする機会創出をつくりだすのは、どうしたら良いのでしょうか?
その好例が、2022年4月には不妊治療の保険適応として結実したのは記憶に新しいかと思います。
2015年にトテルを開始した当時、皆さんとても大きな金額を自費で支払われ、補助金で何とか賄われる
その過程のご負担を拝見して参りました。
保険適応への転換は、妊活で苦しまれた皆さんが、政策へ届ける為の資料(データ)を積み上げた努力からとも考えられます。
想いをデータにし、それを、現在進行形である皆さん、これからの妊活に悩まれる皆さんの環境改善を図る努力をすることが大切と常々、考えておりました。
その皆さんの声を、日本生殖医学会へ届ける機会を今得ております、
横浜創英大学看護学部、山本洋美先生に協力いただいて
https://www.soei.ac.jp/faculty/h_yamamoto/
「不妊とメンタル」について
アンケートを実施させて頂いて、それらを集積、統計し
現在、皆さんがどの様な想いで、妊活に向き合われているのかを
第68回日本生殖医学会に参加される
全国の先生に向けてアナウンスさせて頂く準備を今進めております。
小さくても、確かな一歩を
妊活の一助へなる様に
尽力して参ります。