皆さん、おはようございます。
今朝も快晴です、今日は暑くなり、今週は概ね同じ様な天候が続きそうです。
夕方などお時間があれば散歩などもお身体、心をリセットするお時間としては良いかもしれません。
本日は、運動が、筋肉における、身体を動かす為のエネルギーの素である「糖」をより取り込み易くする事を示唆した研究から、受精卵の増殖について考えてみたいと思います。
疲れた時などに、甘いものをとると、少し元気になるご経験をされている事と思いますが、それは、糖が身体のエネルギー生成の大切な資源になっているからです。
ただ、細胞が糖を吸収し、ミトコンドリアでエネルギーを生成する為には、「細胞の中」に糖を取り込まなければいけませんが、細胞の表層である「膜」は脂質に守られていて、細胞の中に簡単に様々な物質を取り込めない様に厳密に管理しています。
そこで、糖を取り込む「関門」の様なものが多くなれば、より糖を取り込みエネルギーを沢山作れる様になる訳ですが、その「門」の様なものがヒトには14種類ほど存在しています。
07:22 totell それがグルコーストランスポーター:GLUT(糖の運び屋という意味ですね)と言うのですが
運動をした場合において
GLUT4が増えると同時に、カルシウムイオン:Ca(2+)と、AMPK(ミトコンドリアを活性化する酵素)も同時に増えました
との報告が下記の研究にてなされています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11934664/
つまり、ご飯などの「糖」を「運動時」に取り込む為に必要な「グルコースの入り口」を「増やす」為には
「カルシウムイオンの変化」が必要であり、かつ「ミトコンドリアの活性化」も同時になされてエネルギーを沢山生成している
と言えます。
実は、「卵母細胞の受精」においても、カルシウムの変化はとても大切になってきます。
受精時には、卵子内のカルシウムイオン濃度が大幅に上昇する(カルシウム波と言われています)事が生理学的に判っています。
一方で、生体においては、細胞内のカルシウム濃度は厳密に管理されています(細胞内が1としますと、外は1000の差があります)
微細な変化しか必要ないのではと考えますが
07:22 totell しかし、生殖医療は、ホルモン剤などを使用し、通常よりより大きな変化を卵子へ求める課題があります。
これは、いつもより以上に、絶対量の確保が必要になる、と言えます。
いつも以上に卵巣へ資源をストックしておく必要が、卵子の成熟、受精、分割に求められている、と考えることができ、それらへの焦点が成否を決めるのではと考えております。
この事から、今回のケースでいけば
カルシウムがイオン化する為には「胃酸」で化学反応をする必要があります
また、
小腸から吸収されることも必要です
そして、吸収されたカルシウムイオンを卵巣まで届ける血流整備も必要になってきます。
栄養
↓
消化
↓
吸収
↓
循環
これらをサポートするのが、「妊活」と言えるかも知れません。
栄養としての
ミネラル、ビタミン、そして、タンパク質、糖、脂質
消化・吸収する為の
腸内環境
そして
循環を促す
自律神経を含めた筋・血管への整体
それらの上記過程を、丁寧に作り込んでいく作業を、皆さんの日々に落とし込める様に
今後も取り組んでいきたいと思います。