妊活コンディショニングサロンtotell(トテル)

大学院フリーセミナー

現在、大学院にて院生の知識向上のためにフリーセミナーが開催されています。

 

昨日は内科学 川口教授 による

「脂肪肝」についてでした。

肝臓は、トテルでも、一番関心を持ち、皆さんと対策を進めている臓器の一つです

肝臓を測る指標の一つにALTがありますが、こちらの数値が妊活をされている皆さんにおいては低い傾向があるのではと常々考えておりました、何故、ALTが上昇していかないのか?考えることもよくございます。

 

本日の講演にて、脂肪肝は日本の場合、体重が多い場合より、体重が低い場合で見受けられる事も多く
且つ、脂肪肝は肝臓の「繊維化」が大きな病態要因へ移行していく事を指摘されていました。

つまり、痩せていても脂肪肝になり、肝臓が繊維化(=硬く)なる可能性があると言えます

 

繊維化=「動けない」ですので、結果、「肝臓が働いた時に出る酵素」のALTが低下するのを理解する事ができます。

久留米大学では、簡易に「脂肪肝」を計測する「FIB4 index」を採用されています。

また音波や振動波による脂肪肝の診断も先鋭的に行われているそうです。

 

以前、こちらでもご紹介させて頂きましたが、卵巣においても「繊維化=コーラーゲン化」が
卵胞成長を阻害する報告がなされています。

 

臓器が硬くなる=機能低下

 

それらへの対処方法は生体において大切な視点になるのではと考えられます。

 

脂肪肝への移行は、単糖である「果糖」もリスクが高い事を言及されてあり
血糖コントロール」は、様々な疾患における上流に位置するのではとも考える機会にもなりました。

 

では、肝臓がなぜ、妊活において大切なのかは以下になります

 

・ホルモンの原料であるコレステロールを生成します
・細胞のスイッチを入れる甲状腺ホルモンを変換(FT4→FT3)します
・グルクロン酸抱合により、様々な毒を解毒します
・倦怠感是正や夜間入眠を担う糖新生を行います

 

改めて、これらの機能停滞を、是正する事をトテルでは皆さんと取り組んでいると考えます。

 

今回、肝臓の繊維化への対処方法も、研究報告から提示されていました。
これらの研究では、細胞の文化にも関与するとされている
に代表される
筋肉を使用した際に出る「マイオカイン」という生理活性物質が、
運動を行う(筋肉の収縮する)ことで発現し
それが

肝臓へ集積する」

 

という報告です(明らかに集積しているマウスの映像がありました、メカニズムに関しては未解析)

 

つまり、運動を行う事により、細胞を分化させるマイオカイン(IL-6etc)が肝臓に集まり

脂肪肝を変化させる事を示した論文になります。

本講義の後、講師の川口先生とディスカッションせて頂きましたが、トレッドミルなどを使用して
50分運動を実施、12wほど経過すると、約60%の方は改善されるそうです。

 

肝臓の機能を高めるには「運動」が有効な選択肢の一つになる

と言えます。

 

トテルでは、最近、電気治療を行う前に「運動」を実施いただいております。

 

前述の卵巣機能の繊維化の是正においては、ミトコンドリア機能の活性化が指摘されていましたが、それらの対策としても
『HIITトレーニング』を行っています。

 

追記として)
高いエビデンスベースにて、コーヒーも肝機能改善に効果がある事を提示されていました。産地等の有意差はなく、フリーズコーヒーでも同様の効果があるそうです。肝機能を改善するためには有効ですが、血糖コントロールができていない副腎疲労を修正するためにはコーヒーは適切でない側面もございます、
皆さんのそれぞれのステージにて、検証していく必要性があると考えます

また、地中海料理の効果に関しても、川口先生は言及されてあり、肝機能改善への同様の効果がある事を述べられてありました。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34147036/

(メタ解析という非常に精度の高いエビデンスです)

 

最近は「腸内環境による肝機能の影響への研究」成果も高まっていることもお聞きする事になりました。

 

医療の最前線で戦われている先生の知見をお聞きでき、また短い時間でしたが意見交換をさせて頂き

方向性の再確認をする事ができました。誠に感謝致します。

 

機会を頂いた久留米大学の関係各位の皆様へ

改めて感謝致します。

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