とても興味深い研究がありましたのでご紹介させて頂ければと思います。
マウスを使った実験ですが
筋損傷した部位に繰り返し圧刺激=マッサージ
を与えた場合において
そうでなかったマウスと比較して筋線維がより太くなり、強度回復にも有効であることが判りました。
ハーバード大学の研究班は
そこから更に
踏み込んで研究し
なぜ、その現象が起きているのかを分子レベルで突き止めました。
3日間マッサージを継続した群はそうでない群より
炎症サイトカインが劇的に低下しており
この炎症物質と比例して上昇する
「好中球」も調べた処
大きく減少していたそうです。
この研究班は
持続的な圧刺激(=マッサージ)によって
炎症物質や免疫物質が筋肉から
「洗い流された」事が、
回復の強化に繋がったとしています
実は以前、日本生殖医学会において
同じ「圧刺激」が原始卵胞の成長により効果的である事を
国際医療福祉大学の河村先生からお聞きしたことがあります。
(下記参照下さい)
https://totell2017.com/blog/4369.html
上の図がマッサージ後
下の図がマッサージ前
ピンクが好中球で
明らかにピンク(好中球)の密集度が
上(マッサージ後)で少なくなっています。
炎症を抑えようとしている
「好中球」が永く組織に滞在すると、
1)筋肉をつくる「前駆体」を増やしますが
同時に
2)適切な細胞に「分化する速度を低下させる」
事に寄与しているそうです。
本研究は「筋肉の細胞」に限局したものですが
「卵子も細胞」になります、そして、分化して
排卵できる卵へ成長していきます
本研究の特筆すべきところは
圧刺激(マッサージ)によって循環が変わり
細胞の分化速度を変化させる可能性を示唆している
ところです
totellで採用している圧刺激は柔らかいタッチですが、内臓系の血流速度変化
(本研究の「洗い流す」という作用に近しい)させたシングルケースがあります
例えば
・皮膚が弱い場合=炎症症状の表出
・血液データで白血球数が高い場合=好中球の高値の可能性
などに
totellの内臓整体による循環改善を検討されることで
卵子の変化への一助に繋がることも考えられます
ご参考頂ければ幸いです