先日、電子顕微鏡による可視化を先鋭的に進めている講義を受けさせて頂きました。
FIB/FIB-SEM(HITACHI製)にて生命の振る舞いを
分子レベルでの可視化しよう
とされている研究室のガイダンスです
その研究を数十年続けられている先生の話は
機器のみならず、歴史があり
興味深くお話を聞く事が出来ました。
その際に、下垂体から出るホルモンと血管への接触部位を詳細に三次元化して捉えた画像を拝見し
ホルモンは血液に乗っていくのだろう
と強く理解する事になりました。
つまり
血液が卵巣へ届かないといけない
その必要性を再認識する機会となりました
現在、当院には卵の成熟がうまく進まない方が数多くお越しになられています。
その際に医療機関では往々にしてカウフマン療法を行い、ホルモンの変動を一度ストップさせる事が採用される事があります
が、それを行っても数値的変化が進まないケースがあります。
ホルモンは端的に言えば
卵を育てる指令を出したい下垂体と
それを受けて卵を育てたい卵巣
そのやり取りにて修飾を強めていきます。
血流=血管の走行
血管を変化させる血液成分
血管の動向を決める自律神経
etc…
多岐の因子が挙げられると思いますが
昨日も34歳のご年齢にて
過剰なホルモン値だった方が規定内に推移され
卵胞の成長がエコーにて確認されてあります
何かしらの方向性を考える機会を得ている様にも感じています。