明日は東京で専門職の方へお話しをさせて頂く機会を得ています。
当院には体外受精を希望される方が数多くお越しになります。
資料をまとめていく中でいろいろな考えや想いが沸き立って来ています。
「体外受精妊娠255名と自然妊娠278名対して調査。
体外受精妊娠と自然妊娠ではお子さんの精神状態と社会的および認知的発達状態に有意差なし」
【 Hum Reprod 2016; 31: 100】
その様な資料も今回は提示する予定です。体外受精に関しては否定的な意見もよくお聞きします。ただ、この夏、受精卵の培養実習やシンポジウムに参加して、その考えに対して、受け止めれる考え方を得た様な気がしています。
胚培養の分裂の動画を繰り返し見ていても強くそれを思います。
卵子と精子を受精させて、それが1日目2分割、2日目に4分割、3日で8分割、そこから分裂の淘汰が行われて、最終的に胎盤になる部位、胎児になる部位に分かれて「胚盤胞」という球体になっていきます。
その過程を受精卵は母体から取り出される事で
母から離れておこなう事になります
インキュベーターに保管されて体液の中で流体を得れずにそれでも成長しようとしていく
母親の身体から離れて成長していく様は
テレビである「はじめてのお使い」
よりももっと過酷な課題をひとりで行っていく訳です
その卵が着床し、成長して、胎児になっていくならば
「生命の強さ」
をもっていて当然と思う様になっています。
僕らの役割は、そのまだ小さい受精卵にもなっていない
卵へ
ひとりで生きていける様に準備を整えていく事
と改めて思っています
小さい命がちゃんと進んでいける様にサポートをする事
今回、資料をまとめてその想いを強めています。
今日は台風で延期になった子供の運動会
仕事で行けませんが
離れていても、走っている様を思い描くことはできます
ひとりでも多くの方に
「自分よりも誰かを愛おしく想う」
その想いを得て頂くことをお手伝いできる様に
明日の講義は少し気合いを入れていきたいと思います