現在、totellでは、血液データから妊活に不足している部分を考え、そして、その対策を実施することを行なっております。
現在来て頂いている皆さんに、近々の血液検査をお持ち頂くことをお伝えしています。
不妊病院に行かれれば、まず最初に血液検査をされて現在の状態を把握されます。それをまだされていない、または、お持ちでない場合は、ご職場の健康診断の結果からでも充分に現状把握は可能です。
今日は、ある血液データをお持ち頂いたAさん(仮名・ご許可を戴きましたので)について、妊活で出来ることを考えてきたいと思います。
お持ち頂いた血液データは、基本的な項目です。
今回、栄養学的に、上記の項目の中で
「肝臓・胆管」の項目に関して
① AST
② ALT
という2つの項目に着目していきたいと思います。
これらは肝臓や筋などに多く含まれています。
通常の検査では細胞の壊れていく時に上昇すると言われていますが
栄養学的には、
ビタミンB、特にビタミンB6の欠乏の指標として考えています。
ビタミンB6は多岐に渡って身体のスイッチを入れるビタミンです。
例えば
脳内ホルモンを生成する際に必要になってくる接着剤の様なものです。
睡眠、抗酸化(サビ)対策に必要なホルモンであるメラトニン(一番右のライン)を生成する為には、トリプトファンというタンパク質から始まりその代謝過程において「ビタミンB6」が必要になってきます。
先日、佐賀で講演を頂いた奥平先生(精神科医)の栄養学的理想値がこちらの本に記載されています。
AST 、ALTのそれぞれの理想値が20U/Lとされています。
またAST からALTを引いた数値が
AST – ALT = 0〜2
が理想値とされてありますが、この差が開くほどに
肝臓の機能の低下
が見られる事を本著では述べられています。
肝臓はマルチな役割を担っています。
特にコレステロールは、ホルモンの材料になります。
肝臓で作られたコレステロールが「各種ホルモン」をつくり出します。
例えば、ストレスに対応するホルモンは「コルチゾール ③」というホルモンです。
ストレスに対抗するコルチゾール ③、卵子・精子を育てる生殖用ホルモンも
同様に「コレステロール」から作られます。
身体の資源(材料)は限りがあり、個体差があります。
特に「肝臓」はマルチに働く器官になりますので(人体でも最大の内臓になり、再生能力も高い臓器です。人の身体は役割に応じています。)コレステロールばかりにその作業を取れませんので、どこかか過剰になれば、どこかが減少していきます。
ストレスにコレステロールを使わせない事が、個々人でコントロールできる
「妊活」と考えることもできます。
ストレスと交感神経との関係は先日お伝えしております
https://totell2017.com/blog/2076.html(過去記事ご参照下さい)
整体によって、そのストレスの軽減を図りながら
且つ、肝臓に負担をかけない食事内容、栄養も有効と考えています。
肝臓の機能の一つに、腸内から運ばれた血液(不良物質):門脈の「解毒」があります。
腸内に負担をかけないことも
肝臓のコントロール=ホルモンのコントロール
につながります。
これらを複合的によい方向へ取り組むことで、大きな変化へと繋がっていかれる可能性が上がると考えています。
今回、ご提示いただいたAさん(仮名)の血液データを採られた時期が、当院にお越しになる前になられています。
その当時、お仕事のストレスも持たれてあり、アルコールをよく飲まれていた事もお聞きしております。
ALTが低下している場合はアルコール性の肝機能の影響がある事も奥平先生の著書に記載されてます
その点も血液データとして表出されてあります。
その点をお越し頂いた際に、上記の栄養学的な見解をお伝えして
現在ではアルコールをストップされて、腸内環境を乱す栄養素を取られない様に日々を調整されてあります。
その結果、体調の変化を実感されている事をお聞きしております。
今回は、問題点のみを幾つか挙げさせて頂いております。
ただ、妊活時において、皆さんが苦しまれる事の一つに
何故、自分が上手くいかないのか判らない!
いつまで行えばよいのか不安!
その様な気持ちをお聞きすることは少なくありません。
それに対して
具体的な問題点を血液データなどの具体的な数字を基準としてpick upし、日常の中で具体的に取り組み実践をしていく事が
「ストレスを整えていく」事に有効と皆さんと過ごす中で実感しております。
具体的に
しかも
継続的に
取り組み続ける事
その点をサポートする事がtotellの役割と思っております。
今後とも、細やかに、ポイントを叩いて、無くしていく作業を皆さんと取り組んでいきたいと思います。
本日は、武雄市役所まで
水の不足を訴えられておられましたので、子供達と届けに行って参りました。
大きな支援は、まだまだ、お店として体力がないですので(汗)できませんが、その分、時間と労力を提供できればと考えております。
子供達にもよい経験ができたのではと思います。
早期の復旧を心から願っております。