「甲状腺のホルモン」について妊娠と関係がある事はよく指摘されています。
厚労省の「甲状腺機能低下症」に関しての記載は下記の通りです
臨床症状としては、甲状腺腫、無気力、易疲労感、眼瞼浮腫、寒がり、体重増加、動作緩慢、嗜眠、記憶力低下、便秘、嗄声などの症状が現れる 。小児においては、学業成績の不振や身長の伸びの鈍化など、また女性においては月経過多などが認められることがある。血液生化学検査でコレステロール値やクレアチンキナーゼ活性(creatine kinase:CK)の増加が認められる。
とあります。
臨床的な所見で、甲状腺の「亢進」と「低下」について
「亢進」では
多汗、頻脈、動機、イライラ、体重減少、微熱があります。
反対に「低下」では
寒がり、皮膚の乾燥、無気力、声のかれ
がみられます。
こうしてみると、亢進は代謝が過剰になり、低下はその反対という事がみてとれます。
この甲状腺に関して、当院にお越しになれて、甲状腺機能低下の診断(2.1 μU/mL )を受けてありました。(TSH≧2.5μU/mLTSH≧2.5μU/mLの潜在性甲状腺機能低下症は、流早産などのリスクが高くの潜在性甲状腺機能低下症は、流早産などのリスクが高いことが指摘されている )
その数値が、3以上に回復され、多嚢胞性の告知も変化されているとの事でした。
甲状腺機能低下の機序には、甲状腺におけるホルモン合成・分泌の低下による原発性甲状腺機能低下症と脳下垂体からの TSH の分泌低下による中枢性甲状腺機能低下症があると言われています。
ホルモン値の回復が甲状腺の回復につながっていると考えております。