皆さん、おはようございます。
春も深まってきているこの頃です、どうぞよき日曜日をお過ごし頂ければと思います。
本日は、子宮が卵子を受け入れる能力を ”Endometrial Receptivity” ”子宮内膜受容性” と言いますが
それらが「年齢」によって影響されるのかを、調べた研究です。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10171358/
1)2020年10月から2021年7月の期間において
2)31名の参加者を3グループに分ける
① 早期(30~39歳、n=10)
② 中期(40~49歳、n=12)
③ 後期(50歳以上、n=9)
3)子宮内膜の発達と再成長に不可欠な「子宮内膜間葉系幹細胞表面マーカー」の発現を調べた
4)結果
3つのグループにおいて、子宮内膜間葉系幹細胞表面マーカーの有意差はなかった
また、
エストロゲン受容体 (ER) およびプロゲステロン受容体 (PR) の発現は、若年層と比較して高齢グループで有意に増加したと記載されています。
同報告の中に
”提供された胚を使用して体外受精を受け、健康な双子の男児を出産した66歳の女性の報告が1件ありました”
との記載もございました。
年齢を超えて、子宮内膜は受精卵を受け入れる準備を粛々と進めていることが心に残ります。
内膜症の因子がない場合において、如何に卵子の質を高めていくのかが
大切な部分である事を本件は示唆しています。