妊活コンディショニングサロンtotell(トテル)

染色体不安定性と酸化ストレス

皆さん、こんにちは。

本日は朝は少し肌寒かったですが、日中は気温が上がり暑い一日となりました。

体調管理は大丈夫でしょうか?本日を乗り切って頂いて、よき週末へ進んで頂ければと願っております。

本日は、東北大より6月8日にリリースされたばかり

https://journals.biologists.com/jcs/article-abstract/136/11/jcs260688/316611/Oxidative-stress-induces-chromosomal-instability?redirectedFrom=fulltext

染色体不安定性と、酸化ストレスについての研究報告についてのご紹介です。

 

酸化ストレスとは、「活性酸素種」の産生が過剰になり、活性酸素種を消去する抗酸化機構とのバランスが崩れた状態

の事を示します。

 

生殖医療において、

染色体の問題で・・・

というワードをお聞きになられている方も少なくないと思います。

 

本研究では

1)若いマウス(2ヶ月)と、老齢マウス(24ヶ月)

の増殖の早い細胞(繊維芽細胞)

を比較すると

 

2)老齢マウスの細胞は「活性酸素種:DNA/脂質/タンパク質と反応しDNA変異・脂質の過酸化・タンパク質の変性をもたらす」が増加しており

 

3)老齢マウスに抗酸化剤を加えると、染色体の分配異常が減少した為

酸化ストレス

が染色体不安定性の原因とみなす事ができ

 

4)また、活性酸素種の増加は

ミトコンドリア機能低下

が関係している事も、本研究にて明らかにされました。

 

まとめますと

① ミトコンドリア機能低下による活性酸素種の増加
②酸化ストレスによるDNA複製の障害
③複製ストレスによる染色体異常の増加

により

染色体不安定性

が発生する事が本研究で明らかになっています。

 

現在、

受精卵がなかなか胚盤胞までがうまく進まれていない

着床後の成長がうまく進まれていない

場合において、本研究の原因への対策が、その打開策になるかも知れません。

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