妊活コンディショニングサロンtotell(トテル)

アレルギーと妊活について

現在は、コロナウィルスが広まっておりますが、寒い2月から少し暖かくなる3月は花粉が高まり

アレルギーを持たれている皆さんにとって、辛い季節でもあります。

くしゃみや咳、鼻水が強まり、蕁麻疹(じんましん)などに悩まされるのは何故なのかを少し考えていきたいと思います。

アレルギーの原因になるのは

皆さんの「皮膚」や、鼻や喉を覆っている「粘膜」に在る「肥満細胞(マスト細胞)」が引き金です。

身体のどこでも存在しているので、これを無くすことはできませんので、この細胞をどうやって頑張らせないかが大切です。

肥満細胞に花粉(アレルゲン)が結びつく事で、「ヒスタミン」という生理活性物質を肥満細胞が放出し、炎症(=くしゃみ・鼻水)を引き起こします。

このアレルゲンと肥満細胞は簡単にはくっかないのが通常なのですが、これを繋ぐのが「IgE」という抗体です。

抗体を病院では血液検査で測ります。この抗体が過剰な場合は肥満細胞がヒスタミンをだす可能性が高まることが判ります。

これらは「免疫反応」と言われています。

 

ヒスタミンを受ける受容体の作用が下記になります。

受容体 作用
H1 回腸の収縮・概日リズムの調整・血管拡張作用・気管支/子宮収縮・中枢神経系における神経伝達
H2 心機能調節・胃液分泌亢進・平滑筋弛緩
H3 中枢神経での神経伝達・シナプス前性の自己受容体

*中枢神経:大脳皮質・海馬・扁桃核・淡蒼球に分布

*末梢神経:消化器官・気道・心血管系に発現

H4 マスト細胞の免疫細胞の遊走

 

これらがアレルギーがおこる簡単な生理的機序になるのですが、その他にも、自律神経も大きく関わっていると言われています。

 

先日東京で講義をお聞きした山口創先生(桜美林大学教授)の著書「からだの無意識の治癒力」のP127に下記の記載がありました。

「アトピーの人は、ふだんから副交感神経の活動が際立っている。」【山口創:からだの無意識の治癒力.2019】

自律神経は妊活においても大切な事から度々、お伝えさせて頂いています。

特に副交感神経が子宮の血流量を促す事もお伝えしています。

血流量によって内膜は生成されます。

基底層から上部は毎回、生理によって脱落していく事から、安定した血流量が内膜を厚くし受精卵を受け入れる安定的な子宮環境を生成する事が考えられます。

妊活にお越しになる皆さんの中には、アレルギーを持たれている方は少なくありません。

前述の山口先生の話では副交感神経が高まる事は妊活にとって良いことなのですが、なぜ反した身体の状態へ移行されているのでしょうか?

 

例えば夜間になると咳が強まる事がある場合

夕方から夜にかけて、人の生活リズムはゆったりとなる=副交感神経が優位へと移行し始めます。

 

副交感神経は身体を休める機能が主になります。

気管支では、休息に入る事から、気管を狭めていきます。

つまり気道が狭くなる=ヒスタミンの集積が気道に高まり、呼吸を行う度に外部刺激が強まり咳が起こり易くなる。

反対に交感神経が高まると気道は広がりますので、呼吸による気道への外部因子の影響は少なくなっている場合が考えられます。

もしかすると、この繰り返す身体反応から、交感神経ドライブを止めずに「咳」の回避を強化されている

結果、パターン化した交感神経過活動による子宮血流量の低下へと繋がっている可能性も考えられます。

 

少し、ここを起点に考えてみますと

肥満細胞から出るヒスタミンは気管支だけでなく、子宮などの不随意筋を収縮させる事も言われています。

上記は生理周期における子宮の収縮・内圧・方向性における変化をまとめたものですが、黄体期=排卵後の子宮は基本的に「収縮を抑制している」状態です。

これが、ヒスタミンにより常時、子宮を収縮させている事に問題因子があるとも考えられます。

また、交感神経優位であれば子宮血流量は低下しますので、妊活にとっては不利になります。

アレルギーが生殖における「子宮」に関わり、妊活に及ばしている因子が少なからず考えられると言えるかも知れません。

 

そんな中

 

現在お越し頂いているNさんより先週の土曜日

「毎年ハンカチを仕事中は手放せなかった昨年までと違い、今年は日中は全然、負担なく過ごせている(=日中は交感神経優位ですよね!)」

と言葉を頂きました。

 

Nさんの身体の初見に関しては、エネルギーが身体に取り込めてない印象を共有させて頂いて、「吸収できる腸内環境」を集中的に変えていくプログラムを遂行して頂きました。

アレルギーは前述でもお伝えした通り、炎症性の反応が引き起こるものになります。例えば、腸漏れと言われるリーキーガットやSIBOと言われる腸内に悪い菌が繁殖している状態は、常に身体に炎症物資が循環している事になります。ある程度、個体には免疫を制御する機能を持っていても、それが花粉などの時期になるとキャリーオーバーとなり、身体が対応できなくなり、アレルギーがコップから溢れる様に身体へと表現をしている状態なのかも知れません。

 

先ずは「腸内を変化させていく」事が、変化への一助につながる可能性をNさんが示して頂いているのではと考えております。

山口創先生も前著にて言われています。

自律神経は「ゆらぎ」が大切。

【山口創:からだの無意識の治癒力.2019】

本著ではこれらの事を「心拍変動」と言われてあります。

そして、それらの具体的な対処方法まで記載されてあります。

是非、関心がある方は目を通していただく事をお勧め致します。

からだの無意識の治癒力

 

一連への対処方法に関しては

交感神経、副交感神経のそのどちらへも「振り幅を保持」できている状態と個人的に考えています。

 

どちらへも偏重しない事が大切なのかも知れません。

 

今後は、交感神経をエクササイズやヨガ、そして高周波などのテクノロジー

副交感神経を整体や水素ガス

取り組めるあらゆるコンテンツを活用して

 

今後も、皆さんのそれぞれのステージに応じて、対応していく事を検討できればと考えております。

 

 

 

 

 

 

 

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