とても参考にしている分子栄養学の先生がおられるのですが
そちらでビタミンDが子宮筋腫・内膜症に関連がある事をお伝えになられています
大まかな概要は
子宮筋腫、内膜症は通常、その場所にあるはずのない細胞が増殖してしまう現象です。
その事によって、例えば、子宮筋腫が大きくなってしまう事で受精卵が子宮に着床しにくくなってしまいます。
人間の身体は常に細胞のアポトーシス(細胞死)と細胞の再生を繰り返していますが、同じような子宮の形になるようにプログラミングしているのが「分化」と呼ばれているそうです。特に子宮は毎月の生理などを始めとして内膜の脱落・再生が激しいところですので、その「分化」がうまく行われていないのでは?と指摘されています。分化がうまく進まないのが「ガン」になります。
その細胞の正常なプログラミングのスイッチが「ビタミンD」との事です
実際のエビデンスではどうなのかと調べてみると
「反復流産の方は、胎盤および脱落膜のビタミンD受容体(CYP27B1)の発現が低下しており、ビタミンD不足による胎盤形成不全を示唆。」
【Am J Reprod Immunol 2018; 80: e13022doi: 10.1111/aji.13022】
やはり、ビタミンDがスイッチになって、子宮の維持をできていない事が指摘されています。
身体が異物を受け入れる有無は「免疫」が担っています。
実は、受精卵そのものも異物であります。身体から排卵した卵で且つ精子と結合して異なる細胞として母体が受け入れていく事になります。
この事からも、子宮は非常に難易度の高い作業を行います。補足になりますが、この免疫系によって、子宮は通常他の異物を受け入れない状態で、排卵時=着床時のみ、異物を受け入れる免疫体制に入ります。
これにあたり、精子が高頻度に子宮の中に入っているとその異物に対しての免疫が上がります。
つまり、なるべく、排卵日のみにタイミングを取るのではなく、生理が終わった時点から高頻度にタイミングを取っておく事が
子宮の免疫を高めて、受精卵を受け入れ易くなると言えます。
話を戻して、ビタミンDはどのようにして摂取すればよいかという事ですが、サプリメントをtotellでは採用しています。
とても簡易に摂取できますので忙しい日々を送られている方にとっては有効です。
また、日常生活でできる事は日光に当たる事です。
女性にとっては抵抗があるかもしれませんが、冬場の日照が低くなる時期は特にビタミンDの自己生成が低くなります。
ただ、体内ビタミンDの指標である25-OHビタミンDは貯金ができます。この事から、夏場などに積極的に腕だけでも紫外線に浴びる事が有効です。
ただし、紫外線フィルターがかかっている車内では日光に浴びても効果がないことも承知頂ければと思います。
少し天気が良い時には、屋外に出られて太陽の光を浴びてみられても良いかと思います。