妊活コンディショニングサロンtotell(トテル)

多嚢胞性卵胞症候群について

皆さん、おはようございます。

気温も先々週とは変わり、春めいて参りました。

雨が降っておりますが、いよいよ、桜の季節も近くなってきていますね。

そんな中、

本日は多嚢胞性卵胞症候群について、少し皆さんと考えてみたいと思います。

本件に関しては、簡潔に述べさせて頂くと

卵巣の中に、卵胞が多数成長し、排卵などが困難となり、生理周期など大きく乱れてしまう

その様な状態です。

その多嚢胞性卵胞症候群(PCOS)に関してイギリスのhuman reproductionより

910万人を対象とした大規模調査で、妊娠からご出産までのPCOSではない方々との比較を行いました。

https://academic.oup.com/humrep/article/35/8/1914/5869369

1)20042014年に出産した米国とカナダの入院統計

2)PCOS14,882名と非PCOS9,081,906名の妊娠中の周産期予後について後方視的に検討

結果)

PCOSと比べPCOSでは、

1)前期破水(<37w)が1.48

2)早産が1.37

3)常位胎盤早期剥離が1.63

4)帝王切開が1.50

5)先天奇形が1.89

6)母体感染が1.58

7)絨毛膜羊膜炎が1.58

有意に増加している事が判りました。

これらの事から、PCOSへの妊活における対処を考える必要があります。

PCOSは、ホルモンバランスの乱れによって排卵がうまくいかなくなる 状態です。その原因のひとつとして、「体のエネルギーの使い方がうまくいかなくなること」が挙げられます。

私たちの体は、食べ物から得たエネルギーを効率よく利用するために「インスリン」というホルモンを分泌しています。インスリンは血糖(ブドウ糖)を細胞へ運び、エネルギーとして使えるようにする役割を担っています。しかし、PCOSの方は インスリンが効きにくい(インスリン抵抗性) という状態になり、体が「もっとインスリンを出さなければ」と過剰にインスリンを分泌します。その結果、血液中のインスリン濃度が高くなってしまうのです(高インスリン状態)。

この高インスリン状態が続くと、卵巣にも影響を与えます。卵巣は通常、女性ホルモンを作るために少しだけ「男性ホルモン(アンドロゲン)」を作ります。しかし、インスリンが過剰になることで卵巣の働きが変化し、アンドロゲンを作りすぎてしまうのです。アンドロゲンが増えすぎると、排卵がうまく起こらなくなります。

さらに、ホルモンのバランスも大きく乱れます。排卵を調整するために脳から分泌される「FSH(卵胞刺激ホルモン)」と「LH(黄体形成ホルモン)」のバランスが崩れ、FSHが減少し、LHが過剰に分泌される状態になります。LHが高すぎると、卵子が正しく成熟できず、排卵がスムーズに起こらなくなります。

その結果、排卵されなかった未熟な卵胞が卵巣内にたまり、「多嚢胞(たのうほう)」と呼ばれる状態になります。

ここから言える事は

PCOSの大きな原因のひとつは、「インスリンの働きが低下すること(インスリン抵抗性)」とも言えます

では、インスリンが、細胞に反応しやすくなり、糖が血液に増えない状態にするには

どうずればよいのでしょうか?

それは、インスリンが反応しやすい、インスリン感受性を高めることが大切です。

インスリンに反応しやすい、細胞の状態=インスリン感受性を担うIRS-1Insulin Receptor Substrate-1 という分子があります。

この分子の活性化を阻害しない方法が、栄養学的に可能です。

そして、数多くの皆さんがPCOSを乗り越えられ、ご出産までに辿りつかれています

日々の皆さんの取り組みにおいても数多く出来る事がございます

ただ、生活習慣を変える

1)具体的な方法を、先ずは知り

その後に

2)わかるできる

その行動変容を促すのはとても、とても大変である事は

十分に承知しております

それらを、一つひとつ、取り組むことを、共に進んで頂く事

苦しさを少しだけ、分与頂くことが、トテルの役割と考えております

朔日も判定日をよきご経過で迎えられたご報告を頂きました、大変なお時間を共に乗り越えさせて頂いたと

心から嬉しく思います

このお仕事を生涯の仕事にしよう、と思いますのは、この瞬間を皆さんと共有できるからこそ、と毎回思います。

本当にありがとうございます

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