妊活コンディショニングサロンtotell(トテル)

多嚢胞卵胞症候群と、卵子の成長

皆さん、こんにちは。

この数日の雨が続いておりましたが、一転し、暑い1日となりました。
如何お過ごしでしたでしょうか?

本日は

採卵が出来ているのに、受精卵にならない、成長しない

それらの経過に関して、多嚢胞性症候群に関するレビューからの考察です。

イギリスのhuman reproductionから
https://academic.oup.com/humrep/article/39/6/1167/7643855?searchresult=1

無排卵による生理の遅れ、また、生殖治療における腹水などが溜まるOHSSなどの主因子となる
卵巣内の卵が、沢山育ってしまう

多嚢胞性症候(PCOS)

があります。

本論文は7人に1人のPCOSについて

1)PCOSは遺伝子そのものの問題ではなく、

2)遺伝子が「環境」によって変化(修飾を受ける)する

後天的な作用によって発症した

「エピジェネティクス」な視点のもとに書かれています。

その上で着目すべき点が以下になります、

”From 541 screened records, 41 studies were selected in this review, including a total of 1502 patients with PCOS and 1234 healthy controls. This meta-analysis found that the global genome of women with PCOS is significantly hypomethylated compared to healthy controls.”

”1)スクリーニングされた 541 件の記録から
2)41 件の研究が選択され、
3)合計 1502 人の PCOS 患者と 1234 人の健康な対照のメタ分析により、

4)「PCOS の女性の全ゲノム」は「健康な対照」と比較して

→「著しく低メチル化」されていることがわかりました”

と記載されてます。

これらの事から、PCOS(多嚢胞性症候群)の場合は、

メチレーションが動いていない=低メチル

である事が判りました。

そして、なぜ低いメチレーションが、多嚢胞性に繋がるのかに関しても言及されています。

”hypomethylated DNA regions enhance gene transcription (Fig. 1). Histone acetylation changes the conformation of histones and modifies the accessibility of chromatin. ncRNAs are transcribed from RNA but do not encode functional proteins”

”1)低メチル化DNA領域は遺伝子転写を促進します

2)ヒストンのアセチル化はヒストンの構造を変え、クロマチンのアクセシビリティを変更します。
3)ncRNAはRNAから転写されますが、
4)
→機能的なタンパク質をコードしません”

上記の内容は
1)低メチレーションは、遺伝子の数を増やします
2)ただ、機能するタンパク質を生成しない

と述べています。

つまり、低いメチレーションは、回転速度が上がりすぎて
卵子の発育や成熟に必要な特定の遺伝子が過剰に発現したりすることで
=イレギュラーな卵子をつくりだす
そして、それらを大量に生成する

つまり、多嚢胞性卵胞がうまれることを示唆しています

 

メチレーション回路は以下の図になります、

一番
右端にメチル基が生成されて、これが、遺伝子の発現を規定しています、

円の三番目の葉酸がないと、このメチレーションが回らず、低メチルになります、

低メチルを止めるためには、葉酸回路をしっかりと
回す必要があります、

特に、遺伝子検査で

C/T
T/T

の場合は、多嚢胞性の卵子がとれる

つまり、

採卵は沢山取れるけれども、受精卵がよいグレードにならない

もしくは

受精しない

事との関連性も考えられます。

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