本日は連休の中日、皆さん如何お過ごしでしょうか?
先日、夜間に眠れない事が、「交感神経と便秘」に関係している事をお伝え致しました。
そして、整体の効果・影響についても再考しました。
本日は、睡眠と「肝臓」について、それと整体がどの様に関わっているのか、を考えていきたいと思います。
夜間の睡眠中にも、人の身体は休息を取りながらも、活動をしています。
それは
基礎代謝
( 体温維持、心臓や呼吸など、人が生きていくために最低限必要なエネルギーをつくる事になります )
と言われています。
基礎代謝では筋肉(22%)と脳(20%)そして、内臓(38%)と大きな比率を占めています
そして、内臓において最大の代謝器官が「肝臓」になります。
基礎代謝の高い「肝臓」と睡眠には密接な関係があります。
夜、眠っている際には、よくよく、考えますと、何も口に入れていない「絶食」の状態になります。
つまり、自らの身体にある資源(エネルギー)を活用して、基礎代謝を行う必要があります。
エネルギー・資源の活用には順番があり、資源をどこから持ってくるかが
活動を支えています。
最初に、使われるのは
1)食べた食事から、そのままエネルギーをつくり出す
しかし、これはおおよそ、食後2時間しか持たないとされています。
それでも、8時間睡眠とした場合に、代謝を継続しないとといけませんので
次に
2)肝臓、筋肉に貯金しているグリコーゲン(糖)からエネルギーを得る
この事から、糖を貯めておける肝機能の安定が必要になってきます
(肝臓はマルチタスクな器官です、例えば、無駄な栄養を解毒することにエネルギーを掛けていれば、糖の代謝は困難になることも考えられます)
3)肝臓や腎から糖新生を使い、糖を自家生成する
ここではアミノ酸や乳酸などを使用して、糖を肝臓や腎臓から、自分で生成します。
4)脂肪酸を活用してエネルギーを生成
脂肪酸は非常に高いエネルギーを持っていますが、活用されるのは一番最後になります(脂肪が減らない・・その理由はここにあります)
ファスティングが有効なのは、この1)〜3)までの経路を使用できない過程を生み出しやすく、エネルギーの高い脂肪酸を活用せざるを得なくなり、結果、糖を活用するより元気になる事につながっていきます。(そして脂肪酸は卵子の成熟にも大きく関わっているとされています)
このエネルギーを使用するカスケードから考えた場合に
睡眠を長時間取る事ができない因子の一つに
2)以降における
代謝器官である「肝臓」にて
グリコーゲンの貯金ができていない
(肝機能の低下、もしくは脂肪肝などによるグリコーゲンの貯金するスペースがない場合)
一旦、覚醒し、肝臓以外に貯金をしている「筋肉を活動」させる事により
そこに眠っているグリコーゲンを取り出そうとしているのかも知れません。
(筋肉から直接、グリコーゲンを血中に送りだす事はできませんが、筋肉を使う事で乳酸が発生し、その乳酸が3)ステップの糖新生にて活用されます)
睡眠を長く継続できるのは、「肝臓の臓器が安定し」、適宜グリコーゲンを活用できる事が大切な条件と言えます。
そして、なぜ、余分なエネルギーを睡眠時にも使わないといけないのか?も考えていくことも大切です。
それは前回お伝えさせて頂いた自律神経系の影響も少なくないとも考えております
妊活において、常にストレスを抱えている事で、エネルギーを使わざるを得ない
そこにもしかすると、一番の解決すべき因子が潜んでいるのかも知れません
これらの事から
複合的な要因が、複雑に絡み合う事で、安定的なエネルギーを生殖機能に回せなくなり
問題をより難しくさせている様な印象を持っています。
それは
エネルギーのコントロールが上手く出来ない=生殖系へのエネルギー転換ができないとも考える事ができます。
肝臓はホルモンの原料であるコレステロールを生成します。
睡眠時に眠れない=肝臓の糖代謝ができていない=肝臓の機能低下=コレステロールの低下=ホルモンコントロール困難
という連式を考えることができます。
これらの事から
肝臓等の臓器が、資源を円滑に作り出せる設定を
妊活ではサポートする必要があると考え、皆さんと取り組んでいます。
totellで行っている整体に関して
肝臓への影響があるかを、エコーを使用して計測を試みた事があります。
整体後に何かしら、肝臓=内臓への変化を促す可能性を確認することができています。
また
肝臓の活動に関しては
ALTという血液データが指標とされていますが、
上記のように往々にして、妊活をされている皆さんは(ALTの数値)低いことが
印象としてあります。ただ、整体を繰り返していくことで数値の変化がみられることがあります。
その結果、睡眠が深くなったことをお聞きする事で、身体の変化が伴われていると判断する指標とさせて頂いています。
身体にとって
確かな出来ることを、少しずつ積み上げて頂く
そのサポートが整体において可能ではないかと
経験的に考えております。