ちょうど、一年ほど前に投稿したyou tubeによる音声です。
「妊活とタンパク質」について述べています。
改めて聞いてみますと、示唆が沢山含まれており再度、確認の意味でご紹介させて頂きます。
本回にて「ゲノムの安定性と細胞老化」という演題が2018年 日本生殖医学会にて取り上げてあったことを述べています。
1)細胞の老化は遺伝子の損傷からきていると考えられて
2)遺伝子が劣化した際に、それを排除する機構があり、それがリボソームRNA(rDNA)
3)このrDNAを安定させると細胞の寿命が延長する
4)rDNAの安定には「サーチュイン」というタンパクが関係している
5)これらを「酵母」を用いて研究した
上記の様な記載があります。
大学院に通いながら研究についての基礎を少しずつ、諸先生方よりレクチャーを頂いております。
そして、所属している研究室が酵母について研究を進めていることを知り
その酵母によって研究された上記の研究を、大学院に入ることも考えてもいなかった1年前に述べています
これは偶然なのでしょうか
先日、大学院の授業である解剖実習のご検体を通じて、実際の骨盤帯にある臓器を拝見する機会を得ました。
その際に
卵管へ続く卵管采は見つかりましたが、卵巣そのものをみつける事ができませんでした。
ご高齢であったご検体である事から、閉経をされて永い期間を経てある事が予測できます
卵巣は卵子を貯蔵している器官です
且つ
その卵子の個数は出生時に決まっており後は減数していく
個数そのものは増殖・再生をしないことが特徴でもある
稀有な細胞を取り巻いているのが卵巣になります。
年齢とともに、卵子の活動がなくなり、結果、卵巣へのシグナルが途絶え、卵巣そのものへの生体としての活性がなくなる事から退行していったと考えることもできるのではと思い得ています。
卵子の成長には適切な「刺激」が必要とも言えるかも知れません。
また、反対に以前ご紹介した「hippoシグナル」は卵巣の活性を抑制しているシグナルにもなります。
ここでhippoシグナルを反対にストップさせるのが、
「卵巣への圧迫」との示唆をいただく事にもなった事をご紹介いたしました。
この事から
如何に適切なシグナル=圧迫刺激等を
卵巣周囲に与えていくのかが
卵子の質、ひいては成熟に関与していくのではないかと
現時点では
改めて考えております。