今年の3月に開催される予定でした
第15回レーザーリプロダクション学会
が延期になっておりましたが
8月に開催されることになりました。
大会概要です
もと大阪府知事の橋下徹さんも基調講演を行われます。
シンポジウムで実演も行う予定になっております
http://jaslar.jp/pdf/meeting20.pdf
昨年、第14回同大会において、数多くの医師を含む聴講された方々へ
妊活整体と自律神経と不安について発表をさせて頂きました。
今年も参加させて頂く事になりました。
今回は実演もある事から、より普段皆さんへご提供している内容になっています。
ポイントは2つあります。
1)自律神経に対するアプローチ
2)血流に対するアプローチ
です。
本日は、自律神経と卵巣、子宮の関係についての見解をお伝えできればと思います。
首から下に、つまり背中に多く、妊活に関係する交感神経が局在しています。
例えば子宮と自律神経の関係についてに関して下記のような研究があります、
不妊症の方30名とそうではない方20名の子宮内膜の免疫に関して
比較検証した場合に
不妊症とされる場合は
1)炎症性の状態が強く
その反対に
2)炎症を調整するリンパ球が低い
との結果が出ています。
そして、同見解において
この炎症を触発するのが
3)交感神経によって引き起こされる
と述べられています。
【安保徹:自律神経と免疫の法則】(クリックされてみて下さい)
また、その交感神経は「卵巣」との関与が強いことも指摘されています。
交感神経が高いことで
卵が育つ時に卵巣から出てくるホルモンである
エストラジオール(E2)の減少
そして
その卵巣への血管の狭小が起こることも指摘されています。
【鈴木郁子:やさしい自律神経生理学.中外医学社】
この自律神経に関しては、体表への「圧をかける事」で変化を促す事ができる報告があります。
体性自律神経反射と言われています。
50mmHgの圧を背中にかけた場合に(1mmHgは500円玉の重さです。50個の500玉を乗せた重さですね)
2)result(=結果)の③では
交感神経の低下と副交感神経活動の上昇を認めた
【岡真一郎ら:健常成人男性の胸背部に対する持続的圧迫刺激が軟部組織硬度,自律神経活動および手指皮膚温に与える影響.徒手理学療法 17(2):45-49.2017】
このことから、ある一定の圧をかけていく事は、自律神経への影響を及ぼし
子宮、卵巣へ変化を促す事
が示唆されています。
そして、「圧をかける事」が卵巣に眠っている小さな原子卵胞への賦活につながる事も昨年秋、神戸で行われた日本生殖医学会でも演題として上がっていました。
このHippoシグナルに関しては、上記に報告されている河村先生をセッション終了後に質問させて頂きお話をお伺いをした経緯があります。
小さな眠っている原子卵胞に対しては
卵巣そのものへの物理的刺激
「圧をかけること」
が必要である
昨年の日本生殖医学会にて、河村先生から直接お聞きする事になりました。
この事からもある一定の圧を骨盤帯周囲にかけていく事が有効であると考えて皆さんと進んで参りました。
最近では、卵がどのようにしても成長しなかった44歳の方が無事に卵が成長し、本日採卵の運びになってあります。
(卵から成長する際に出るホルモンE2が6月22日から25日にかけて高くなっているのが判るかと思います。
結果、一昨日に17mmまで卵胞サイズが大きくなっている事が確認されて、本日採卵される予定にまで来られています。)
本日27日、無事に採卵の運びになられました。
本日は自律神経についての見解をお伝えさせて頂きました。
明日は
血流に関してお伝えできればと思います。