先日、日本産科婦人科学会から学会誌が届きました。
本誌には第71回日本産科婦人科学会・学術講演会のシンポジウムの特集が組まれていました。
タイトルは
「妊孕性(妊娠するチカラ)改善と生児獲得を目指したpreconception care」となっております。
「preconception care」とは、「妊娠する前のケア」を考えて行こうとものです。
通常、病院へ行かれれば、妊娠できない因子を診断され、そして、卵のチェックをされ、誘発剤や人工授精、体外受精とステップアップされていきますが、それはその状態に対しての「対処療法」になります。
それで上手くいけば良いのですが、そうでなければ繰り返し行わなければいけません。
今回、本学会で述べらているのは、その前の
「身体そのものを整えていきましょう」
その考えを、生殖医療の中でも実践していく可能性を示唆された内容と考えられます。
本投稿内では
「多嚢胞性卵巣症候群の方々が生活習慣を改善する事で妊娠成績が向上した」
【Richard S.Legro et al. JCEM 2016,101(7):2658-2666】
また、栄養学的な観点からも遺伝子レベルで妊娠するチカラを変化させよう・・そのような取り組みも記載されていました。
遺伝子のよくない変化は、元々、ご自身が持っていた生来のものでなく
環境(例えばストレスや化学物質への暴露)によって引き起こされるという考えです。
これには「メチル基」というものが関わっており
「メチレーション」と言われています。
この考えが、本学会誌でも取り上げられていました。
そして偶然か、繋がり合う連鎖でしょうか?
今週の月曜日に大阪へ勉強会へ行た際に
講師の松尾先生が僕らに伝えてくれたのが
この「メチレーション」への考え方でした。
この回路を回すことで、栄養は飛躍的に体への変化を促すことが考えられています。
現在、ホルモン値が安定されない方々へ
このメチレーションを回す考え方に基づいて
必要な栄養素を摂取して頂いております。
例えば、生理後のFSHが非常に高かった方が数値の低下されている経過を辿られています。
また、整体をしていても、共通して筋緊張の低さを皆さんの身体から感じ得ています。
今回の大阪の勉強会は自身にとって大きな意味を持ち
メチレーションへの視点と同様に、施術のスタイルが変化する事になっています。
松尾先生の話は、感覚的よりも理詰めで構築されてある事で、個人的に受け入れがスムーズでした。
1)頸部への操作
2)内臓整体の圧の変化
この2つが大きなパラダイムを来て頂いている皆さんへご提供できていると考えております。
また、今週から温灸も皆さん実施させて頂いております。
着床前に12名に実施されて8名の方が妊娠されている「温灸」を採用させて頂いております。
今後、totellの施術、サポートはよりよく進んでいく手応えを感じております。