皆さん、こんにちは。
今朝は少し雨でしたが、また、天気が持ち直していますね!
昨日は、テストステロンという、男性ホルモンが、
採卵数、臨床妊娠率、出産率が有意に上昇する研究を
ご報告させて頂きました。
https://www.fertstert.org/…/S0015-0282(24)02256-8/fulltext
一般的に不妊治療において、テストステロンを補充する事はございません。
一部の先鋭的なクリニックでは行なっている事をお聞きした事はございますが、ほとんど行われていないのが現状です。
妊活において、テストステロンを身体で分泌させるのが分子栄養学的なサポートでしたが、それらに加えてもう一つ大切な柱となるのが身体的アプローチ、つまり「運動」です。
中でも注目したいのが、「腸腰筋」を使うトレーニング。
この筋肉群を意識的に鍛えることが、テストステロン活性に深く関わっています
腸腰筋は、
大腰筋(腰椎〜大腿骨)
腸骨筋(骨盤内〜大腿骨)
という、体の深部にある大きな筋肉群の総称です。
役割は、
立つ・歩く・走るといった基本動作
股関節の屈曲(脚を上げる)
骨盤・背骨の安定化
など、私たちの「体幹の中心」を支える重要な役割を担っています。
腸腰筋を使う運動が、なぜテストステロンに影響するのでしょうか?
主なメカニズムは以下の通りです。
① 大筋群の刺激によるアナボリック反応
腸腰筋は面積が広く、筋肉量が非常に大きい。
大きな筋肉を動かすと、成長ホルモン(GH)とテストステロンの分泌が促進されます。
特に「股関節を強く動かす動作」は、体に「今、筋肉修復が必要だ!」という信号を送り、
結果としてテストステロンが急上昇します。
② 体幹強化による自律神経の安定
腸腰筋トレーニングは、自然と体幹を鍛えるため、交感神経と副交感神経のバランスが整います。
これにより、慢性的なストレス反応(=コルチゾール過剰)が抑えられ、
間接的にDHEAやテストステロン低下を防ぐことができます。
③ 骨盤・腰椎の安定 → 血流改善 → 性腺刺激
骨盤周囲の血流が良くなることで、卵巣・精巣への血流も増加。
結果的に、性腺刺激ホルモン(LH, FSH)の局所効果が高まり、
ホルモンの産生とフィードバックが良好になります。
特に子宮内の血流を担うのは
内腸骨動脈になります、それらをより強化して動かせる
エクササイズが以下になります。
この運動にはコツがあります、次回お越しの際には、また、皆さんと共有させて頂ければと思います。