こんにちは。
春の訪れが少しずつ感じられる今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか?寒暖差が大きい季節は、自律神経やホルモンバランスも揺らぎやすくなります。心と体をゆっくりと整えることが大切ですね。
さて今回は、「テストステロンと脳」の意外な関係についてお話ししたいと思います。
アルツハイマー病(AD)は、記憶や判断力を徐々に失っていく、加齢に伴う認知症の代表格です。
実は、患者の約3分の2は女性。
なぜ女性のほうが多く発症するのか?この謎に、**男性ホルモン「テストステロン」**が深く関係している可能性を九州大学より報告されました。
https://advanced.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/advs.202413375
脳の中には「ミクログリア」という小さな免疫細胞がいて、壊れた細胞やゴミ(特にアミロイドβという物質)を掃除する役割を持っています。
このゴミがうまく処理されずにたまってしまうと、脳の働きが落ちて、アルツハイマー病が進行します。
最近の研究で、テストステロンはこの「ミクログリア」の働きを高めることが分かってきました。
具体的には、テストステロンが「オートファジー」という細胞の自浄作用を活性化し、ミクログリアがアミロイドβを効率よく除去できるようになるのが導き出されました
オスのマウスでテストステロンを除去するとアミロイドβが脳にたまりやすくなり、補充すると再び減る――という実験結果も報告されています。
女性は閉経を境に、エストロゲンもテストステロンも急激に減少します。
一方、男性のテストステロンは緩やかに減っていくため、比較的高齢になってもある程度は残っています。
このホルモン量の差が、ミクログリアの「掃除力」=オートファジー機能に影響し、結果として女性の方がアルツハイマーにかかりやすいと考えられています。
女性によって、年齢差で若くみたり、そうではない、
それらも性ホルモンが関係しているかも知れません。
テストステロンは主に男性では精巣、女性では卵巣と副腎で作られています。つまり、女性にとって副腎は大切なテストステロンの供給源でもあるんです。
ところが──現代女性に増えている「副腎疲労」。 これはストレスや睡眠不足、過剰なカフェイン、栄養の偏りなどにより、副腎が疲弊し、ホルモンの分泌がうまくいかなくなる状態。
副腎が疲れてしまうと、コルチゾール(ストレスホルモン)だけでなく、テストステロンやDHEAなどのホルモンも低下し、以下のような不調が現れます。
日常的に見られる症状チェック
朝がとにかく起きられない
頭がボーッとして集中力がない
イライラや気分の落ち込み
PMSがつらい・周期が乱れる
性欲の低下
疲れているのに夜になると目が冴える
塩気のあるものや甘いものを無性に食べたくなる
これらを修正するのは、日々の取り組みによるものと思います。
本日も、上記の傾向を持たれていたHさん
ミトコンドリアを上げる取りくみを実施された後、ご自身ではっきりと自覚されるほど、上記症状がなくなられた事をお聞き致しました、
副腎が元気であることは、妊娠しやすいカラダ作りにも、長い女性の人生をしなやかに過ごすためにも、とても大切です。
ホルモンは「つくる力」と「流れる道」が整ってはじめて活かされます。
そのできない部分のご支援を今後とも進めて参ります。