「忙しい人のための
代謝学
ミトコンドリアがわかれば代謝がわかる」
【田中文彦著 2020年4月初版(羊土社)】
上記の図は目次の横に掲載されているミトコンドリアの代謝一覧です。
いかにミトコンドリアが大切かが判る略図になっています。
特に関心深かったのが
電子伝達系の「糖新生」(図では真ん中左図③)のフェイズです。
ミトコンドリアの主な役割は
ATP、アデノシン三リン酸をつくる事と言われています。
ATPはエネルギーです
人の身体は主に、糖分を活用してエネルギーへと変えています
通常、嫌気性代謝というミトコンドリアの経ないエネルギー生成は2ATPしかエネルギーを作れませんが
ミトコンドリアの好気性代謝=電子伝達系に入れば、36ATPつくることができます。
およそ、18倍です
例えば
ミトコンドリアが少ない場合は、常に糖を身体に入れておかなければいけなくなる可能性が上がります。
甘いものが常に欲しくなる
疲れると甘いものを食べたくなる
そのような事が起きるのかもしれません。
受精卵が成熟する上でもエネルギー:ATPが必要です。なぜなら、卵子は一度母体から出てしまえば
着床し胎盤ができお母さんと血液のやり取りをしなければ栄養をもらえないからです
つまり
自給自足の成長を進めて行かなければいけない宿命があります
(=自分の身体にあるエネルギーで、食料というエネルギーを得ないで成長するという非常に難しいタスクをクリアしていかなければいけません)
また
もしかすると
皆さんの日々活動をしていく上で、だるい、きつい、フラフラする場合などは
ミトコンドリアがATPを作り出していないのかもしれません
そうした不安定な不調にミトコンドリアは関わっていると考えられます
そして
糖新生
に関してもミトコンドリアが関係していることが図からも判ります
TCA回路という糖質をエネルギーに変えていく変換において(図⑦)
リンゴ酸
→
オキサロ酢酸
→
ホスホエノールピルビン酸
→
ピルビン酸になり
→
再度、ATPを36個つくる過程(TCA回路)へ進んでいきます
「リンゴ酸」を「ミトコンドリアがつくる」(図③)
ミトコンドリアが活動している限り
身体が「糖の原料をつくる」無限のループに入ることとも言えます
それは
日常生活に置き換えると
ご飯を食べなくとも
活動できる身体の反応を支えているとも言えます
夜、寝ているときは、ご飯を食べていないですので
食べ物を得ずにエネルギーを生成する
「糖新生」が主に肝臓という器官の細胞の中で起こっています
このことをもう少し深く考えてみますと
睡眠自体はエネルギーを過剰に使いませんが、寝ている間も心臓は動き、呼吸をし、そして、腸内の蠕動運動を行なっています。常にエネルギーを寝ていても作り続ける必要があります
夜間帯に目が覚める
深く睡眠が取れない
こうしたことがもし、日々の中で起きておられた場合
ミトコンドリアから起こる
「糖新生が進んでおらず」
身体を一度起こしてエネルギーを補強しようとしている
身体の補填反応かもしれません
このような場合に
どのようにして身体を整えていくのかを今度のセミナーでお伝えできればと思います。
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