妊活コンディショニングサロンtotell(トテル)

インスリン抵抗性と多嚢胞性卵胞症候群

前回、血糖値が上がる事をお伝え致しました。

その血糖値を下げる役割を持つ唯一のホルモンがあります。

それが

インスリン

膵臓から出るホルモンです

 

インスリン抵抗性」という言葉があります。

 

糖分は細胞の中に入りエネルギーに変換されていきます。

その糖分を細胞の中に招き入れる役割を「インスリン」が担っています

インスリンは、車にガソリンを入れるガソリンステーションへ入る「通行切符」と言っても良いかもしれません。

 

「インスリン抵抗性」とは

通行切符が可変されて

ガソリンステーションに車が入りにくくなる

結果

車のガソリンの補充ができなくなり、ガス欠を起こしてしまう事へと繋がっていきます。

また、故障をしている車が道路に溢れてしまっている状態とも言えるかもしれません。

 

そして

インスリン抵抗性」と「妊活」には強い関わりがあります。

 

 

多嚢胞性卵胞症候群(PCOS)

卵巣に、卵子を育む卵胞が、多数育つ症状で

超音波検査において

卵巣実質の周囲に小さな卵胞が1列にずらりと並ぶ「ネックレスサイン」と呼ばれる典型的な所見があるかどうか、その数がどのくらいかによって判定される疾患になります。

 

これらは

①排卵障害が認められる

②高LH(黄体形成ホルモン)血症または高アンドロゲン(男性ホルモン)血症のいずれかがある

③卵巣に多嚢胞が見られる

事が妊活における身体の反応として検査されます。

 

このPCOSの発生機序としては

インスリンが過剰な状態(高インスリン血症)が続き、男性ホルモンが増加して卵胞の発育を抑制し、卵巣の膜を厚くして排卵を妨げてしまうことが指摘されています。

 

卵巣の皮膜が硬くなる事は、自覚的な排卵痛が起こることも考えられます。

 

では、なぜインスリン抵抗性が起こるのかに関しては

「脂肪」

が大きな影響を持っている事が指摘されています。

 

特に「肥大化した脂肪細胞」にインスリン抵抗性を誘発する炎症性サイトカイン(TNF-α) があります。

 

これは実は、痩せている方でも「内臓脂肪」が高い方においては注意が必要であり

特に肝臓に脂肪がたまる「脂肪肝」を保持されている方が多いとtotellでは考えています。

 

炎症性のシグナルであるサイトカイン は肝臓で処理できなければ、心臓から全身へ送られていきます。

肝臓を中心とした腹腔部に「肥大化した脂質」がより多く貯留している事で炎症性シグナルが高くなり、結果、インスリン抵抗性が上昇していく事も考えられます。

 

炎症性のシグナル(炎症性サイトカイン )と子宮内膜症の関係も指摘されています。

 

これらの視点を、複合的にサポートしていくのがtotellの役割と考えております。

 

BLOG

43歳誕生日前に、陽性反応!
2024年4月21日
卵巣年齢の変化から、陽性反応のご報告
2024年4月11日
発達の問題と腸内環境
2024年4月11日
45歳、無事にご出産
2024年4月10日
待望の心拍確認!
2024年4月9日