皆さん、こんにちは。
本日は雨になり、少し、自粛的にはよりよいかもしれません
そして、自粛は悪いことばかりでない様です。
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200504/mcb2005040645002-n1.htm
コロナの影響によって大気汚染が減少している可能性を記事として挙げられています。
もしかすると、頑張りすぎた日々に少し
一旦、仕切り直しを・・・
そう伝えてあるのかもしれませんね
本日はそのゆっくりとする周期について考えていければと思います。
1)2007〜2011年に1〜2回の流産を経験した方785名(18〜40歳)を対象
2)運動と流産及び化学流産の関連を前方視的に検討
3)運動強度は、過去1週間のIPAQ-SFスコアを運用
「IPAQ-SFスコア」とは例えば
① 仕事中に強い身体活動(重い荷物の運搬作業、肉体労働など)を行う日は何日ありますか?
②移動のために歩く場合、通常、1日合計で何分くらい歩きますか?
など日常生活の活動を数十項目チェックするアンケート形式のテストです
4)運動強度を3群に分けて比較
5)結果
① 運動強度最低群と比べ
②運動強度中等度群で2.06倍、
③運動強度最高群で1.92倍に
化学流産率が有意に増加。しかし、流産率には有意差を認めない。
【Fertil Steril 2020; 113: 601(米国)】
化学流産とは
妊娠検査薬では陽性が出ますが、病院でのエコー検査では結果が伴わない状態になります。
上記検査は、運動とその化学流産、つまり妊娠初期と運動との関係を示唆したものです。
妊娠初期は、受精卵が胚盤胞になり、内膜上皮と受精卵の外膜が溶け合う時期になります。
その際に、子宮の過剰な収縮は控えた方がよい言えるのかもしれません。
周期の妊娠とは関係ない子宮内の動きを
生理期、排卵期、黄体期とわけたものですが、黄体期=排卵後、受精卵を取り込む時期に関しては、動いていない状態のエビデンスもあります。
この事から妊娠初期はできる限り、身体に負担を強いらない
ゆっくりとした
環境が大切になってくる事が言えます。
ただ、最初の研究で留意すべきは
「流産率には有意差を認めていない」事になります。
つまり、心拍まで確認できればその後は、運動も積極的に行っていくことも有効ではと考えられます。