【安保徹:自律神経と免疫の法則】
上記の表は、不妊症(30名)と子宮内膜症(20名)の方、そして、不特定の方(20名)の子宮内膜にある
白血球の総数、顆粒球、リンパ球(左から順に)を比較したデータです。
この事から
1)不妊症の方の内膜には白血球総数が多い
2)不妊症の方の内膜には顆粒球の増加が顕著
3)反対に、不妊症の方の内膜にはリンパ球の低下がみられている
この3点が上記の研究の結果、統計的傾向がある項目になります。
顆粒球は白血球の中でも、細胞のなかに殺菌作用のある成分を含んだ「
好中球、好酸球、そして好塩基球の3種類があります。
子宮内膜と受精卵の「着床」について少し整理をしておきたいと思います。
受精卵は実は、一旦母体の身体から出ているものである認識が大切な視点です。
人間の身体は、免疫といって、自身の身体を外部から守る機能が備わっています。その役割を担うのが「白血球」であったりします。そして、「胎盤」のみが異物を受け入れる器官として着床をトリガーにして成長していきます。また胎盤以外の子宮内膜は受精卵が胎盤外へ影響を及ばさない様に免疫力を高め、顆粒球などを高めます。
そのスイッチを入れているのが「交感神経」になります。
つまり、異物である「受精卵」を自身の身体に戻すには。免疫のチカラを変容させなければいけない事が言えます。
そして、「交感神経」をいかに過度に発動させないか?それがとても大切になります。
先日、当協会に来られた皆さん72名にご協力をいただいて、内臓整体を行なった前後の交感神経値(自律神経値)を計測させて頂きまして、高い交感神経値(ストレスあり)を持たれている方々がより高い効果(交感神経値の低下)を持つ可能性が示唆されています。
どうすれば良いか判らない!!
そのような不安を持たれている程に、内臓整体が効果的であるとも言えます。
totellにお越しになられている方々の陽性反応を頂かれる平均数値が105日くらいの事がありました。
繰り返し、内臓整体を行うことで、交感神経値が変化し、それがご自身の日常生活パターン化したことで、子宮内膜の免疫(特に顆粒球)が変化して、受精卵を受け入れられた可能性も充分に考えられます。
そして、不妊症の方が3)リンパ球の減少が挙げられていましたが
この対策として
「精液が子宮に触れることでリンパ球(調整T細胞)の増加」が認められています。
つまり、着床を促すためには、タイミングを繰り返し排卵前(生理後から排卵まで)に行なっておく事が子宮の免疫を変化させ、結果、受精卵が子宮に取り込みやすくなる事が考えられます。
交感神経を収める上でも、よいタイミングは必要とも言えます。
体外受精をされている方々は、タイミングを少し控えることも指導される時期がありますが、是非、積極的に進めて頂ければと思います。
それがある意味、自然な方向性なのかも知れません。