みなさん、こんにちは。
気温が本格的な冬の様相になって参りました。
ミトコンドリアは熱を産生する機能がある事から
冷たい空気はミトコンドリアを活性化します。
そして、脂肪を燃焼させ、皆さんにとって、大切なコルチゾールやその他のホルモンも合成する
keyとなるオルガネラです。
(オルガネラとは、細胞内に存在する一定の機能を持つ小器官の総称で細胞内小器官とも呼ばれます。)
休日の朝にウォーキングなども素敵ですね。
寒い時ほど、外出されるのも良いかも知れません。
本日はFetility & Sterilityより
月経と妊娠するチカラ(妊孕力)についてのご紹介です。
https://www.fertstert.org/article/S0015-0282(24)00547-8/abstract
本件は
1)9つの論文から導きだされた(メタアナリシス)
2)399,966人を対象として
3)月経の特徴と妊娠率を検討致しました。
4)結果
1)
①初経年齢が遅い(14歳以降)
②月経の長さが短い(4日未満)
場合には妊娠率が有意に低下
2)
月経周期が短い(25日以下)
月経周期が長い(32日以上)
の場合も流産率が有意に増加する事が述べられています。
本件にて述べられている
月経の短さについて少し考えてみたいと思います。
月経の短さの要因の一つに排泄する血液の「量」が少ない事も考えられます。
月経の「量」は「内膜の厚さ」に関わっていると考えられます。
では内膜の厚さは、どの様にして形成されているのでしょうか?
生理周期で考えた場、内膜の厚さは
1)「卵胞期」
に形成されます。
そしてその内膜は、排卵後の
2)「黄体期」
で維持されます。
これらの2つの周期を安定させ、内膜を維持する為には、
卵胞の成熟が最も大切な要素と言えます。
卵胞が適正に成長することにより周期は維持されています。
この事から卵子の成長が、内膜の厚さ=月経の長さ
を規定していると言えます。
卵子の成長は、複数ございますが
今回はホルモンについて、もう少し考えてみたいと思います。
1)卵胞期に必要なホルモンは
エストロゲンになります。
エストロゲンの原料は何かご存知でしょうか?
成人病の原因として言われているコレステロールになります。
コレステロールは、他のホルモンの原料でもありますので
ある意味、身体の中で奪い合いになります。
例えば、ストレス時に必要になってくるコルチゾールも同じ原料になります。
つまり、ストレスが過剰になっている場合、エストロゲンに回すより、コルチゾールに回す比率が上がり
卵胞の成長が抑制される可能性が高まります。
2)黄体期においては
プロゲステロンが必要です。
プロゲステロンのホルモンを活性化する指摘温度が
37℃と言われています。
【Zhang et al,2024/ doi : 10.4014/jmb.2404.04051】
そして、プロゲステロンは、エストロゲンより女性は低下しやすい事が指摘されています。
特性的に低下しやすい上に、体温が低い状態ではより
プロゲステロンの活性が低下し、内膜の維持が抑制される事も考えられます。
先ずは、
1)外部環境により体温を上げる様にし
その後に
2)自らの体温を上げれる様に体質を変える
その順番で進めていく事がお勧めです。
今年も残すところ、11日となりました。
皆さんと残りを駆け抜け
来年は祈願成就して頂ける様に
お支えできればと考えております。