みなさまおはようございます!
第69回日本生殖医学会の2日目で得たことを3回に分けてお伝えしています。
こちらが3つめでございます。
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最後は、東京大学にて、細胞老化について研究を進めてある
https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/content/000004030.pdf
3)中西真 教授の講話の中で
エピジェネティクスと言われる、遺伝子は環境に影響を受けているという内容が非常に興味深いものでした。
サイエンスという科学誌に掲載された例えをだされてあり
蜂には
1:働きバチ
2:女王バチ
がいますが、
ハチミツと花粉を食べていたのが1:働きバチ
になり
ローヤルゼリーを食べていたのが2:女王バチ
になる事が判っています。
つまり、食べたもので、遺伝子が組みかわり、生物の状態を決めている事を判り易く述べられていました。
中西先生は、細胞が何故、老化するのかを研究されており
GSL-1という酵素が細胞老化を進めている事を発見されています。
細胞の老化を誘導するGLS1は、グルタミンをグルタミン酸とアンモニアに分解させる役割〔酵素)と同時に、老化細胞を維持する事が今回のシンポジウムで述べられていました。
セッション後、中西教授とも少しディスカッションさせて頂きました。
GLS1は自ら代謝するアンモニアが生体pHをアルカリ性にし、その活性を強め結果、細胞のメチル化を維持し、より老化細胞を促進します。
そして、実は腸内環境の変化でアンモニアが生成される事も判っています。
何かしら細胞老化対策としてのヒントになりそうです。