皆さん、おはようございます。
最近は、胎嚢から心拍を確認された
報告頂く事が増えて参りました。
妊活におけるゴールは、妊娠する事ではないと考えております。
それよりも、生まれてこられたお子さんと、ご家族が幸せなご家庭を
重ねていかれる事が最も大切にしたい事です。
「すべての家族に健康と幸せを届ける」
totellの当初からの理念になります
この事から、
お母さんになる前のお身体をどう構築していくのかを常に考えます。
お子さんの発達と母乳に関わる研究が群馬大学、富山大学からプレスリリースされている内容が以下になります。
https://www.gunma-u.ac.jp/wp-content/uploads/2024/05/press_R060502.pdf
本件はマウスを使った研究になり
母体の抗体が幼児期のマウスの脳の発達にどのように作用するかが解明され、母乳を通じて子に伝えられる抗体が、脳内のミクログリア細胞に影響を与え、それが子の社会性に影響を及ぼすことが示されました。
母乳が胎児の抗体に影響し、結果、脳内の発達へ影響しているとも言えます。
抗体とは、免疫系が外来の病原体や異物に対抗するために生成するタンパク質です。主にB細胞という白血球の一種が生産し、体内に侵入した細菌、ウイルス、寄生虫、そして異物などの抗原と呼ばれる物質に特異的に結合します。
つまり母体の免疫システムがお子さんの発達に関わっている事を示しています。
その免疫システムは、発達中の胎児や新生児に重要な影響を与えることが下記の研究で明らかになっています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23537887/
自閉症スペクトラム障害(ASD)のモデルであるBTBRマウスにおいて、特定の免疫反応が、その社会的行動に顕著な影響を与えることが示されています。この研究では、母体由来の抗体が、BTBRマウスの子孫の行動に重大な影響を及ぼし、社会的スキルの低下を引き起こすことが観察されました。
母体の免疫を、妊活の時期から高めておく事が皆さんと達成すべき課題の一つである事を改めて確認することになりました。
メチレーション回路という こちらでも何度もお伝えしているものがあります。
メチレーションは遺伝子の発現を制御する一つの方法であり、DNA上のシトシン塩基にメチル基が付加されることで行われます。このプロセスは、遺伝子がオンまたはオフになるかを決定し、細胞の分化や機能の調節に関わっています
B細胞が成熟し、抗体を産生するプラズマ細胞へと分化する過程で、メチレーションパターンが変化する事が判っています。
現在、皆さんと取り組んでいる葉酸回路はメチレーション回路の一部です
この事から葉酸回路の栄養補強に取り組んでいく事が、メチレーションを回復させ、母体の抗体に関わり、遺伝子への変化が起こる事につながるとも言えます
先日Aさんの、何度も染色体異常胚しかできなかった胚から、モザイク胚への変化は分裂過程で出てくるノイズの様なもので往々にして、結果修正されていきます
初期胚や胚盤胞にフラグメントもあっても、健やかなお子さんをご出産される事がそれを証明しています。
Aさんの経過は
皆さんが現在取り組んでいるチャレンジにより、遺伝子修正が外部の刺激から調整できる一つの好例ではないかと、考えています