お年賀を頂きました。
「心も体も変わっていく
心地よくがんばるを
実感する事ができました」
「自分に自信がもつことができました」
筑後市からお越しのSさん、お仕事は学校の先生をされています。
2017年より妊活を開始されて、昨年の2月11日にtotellにお越しになりました。
体外受精へ移行される前の4月に妊娠をされて、無事にご出産になられています。
当初、お話をお聞きした際に
東京の分子栄養学を専門としている病院へ検査、指導を受けにいかれたりと
totellが心がけているスタンスをご自身の生活の中に取り入れてありました。
その栄養に対する考えを共有しながら、週2回ほど通って頂いたのを覚えております。
自然、人工授精に関して、より効果を高める手立てとして、皆さんにご紹介している事の一つとして
タイミングの件があります。
妊活を進めていくにあたり
病院へ行き
卵胞のチェックを受けられて
いつにタイミングをとる様に先生より指導がなされます。
特に生殖医療になった場合には、より強調されて、ご夫婦生活を制限される事が通常です。
これは、体外受精の場合において、移植する受精卵と自然排卵した受精卵による多胎を防ぐことも目的の一つと考えられます。
しかし、本来ならば、ご夫婦の二人の感性(脳では情動とも言います)によって進むことが
理性(作業脳)に切り替わることにより
異なるもの(義務)へと変換されていく事もあります。
結果
頻度が少なくなることになり
反対に、妊娠する事が阻害される側面もあります。
「子供をもつ女性(12名)に比べ不妊症女性(10名)の子宮内膜では、調節性T細胞を誘導するFoxp3遺伝子(mRNA)の発現が半分であった」 【Mol Hum Reprod 2006; 12: 301】
上記は、
妊娠が成立しにくい場合の子宮において、免疫を調整する細胞が低下していた
という報告です。
子宮は外部に接した器官ですので、基本的に外部からのモノには「免疫」が発動し、除外しようとします。
受精卵になっても、その側面を保持しています。
しかし
それを受け入れやすくするのが「T細胞」になります。
そのT細胞の増殖を促すためのRNAが、妊娠がしにくい場合
低下している事が上記では指摘されています。
そして
「マウスでは癌細胞への免疫寛容が性交によってもたらされ、精液の分泌腺を除去するとこの免疫寛容が低下する。調節性T細胞は性交後に増加する。」【Biol Reprod 2009; 80: 1036】
マウスの実験では性交後に
妊娠する為に必要なT細胞が増殖する
報告もあります。
つまり、
受精卵が子宮内膜に着床しやすくなるためには
生理後から排卵するまで
ご夫婦生活の回数・頻度を向上させる事が有効な戦略の一つと言えます。
(黄体期は受精卵が内膜に入り込もうとしますので、子宮の中はなるべく低刺激がよく
この時期は性交の頻度を少なくした方が良いという報告もあります。)
身体とこころは繋がっていると常々、思います。
いつもの日常では構築しにくい
リズムやテンポを作られることへも貢献できればとも考えております。