理学療法士の妊活サロン totell (トテル)

多嚢胞性卵胞症候群(PCOS)について

多嚢胞性卵胞症候群についての報告があります

5歳半のアカゲザルに西洋型の食事(果糖+高脂肪)の食事を与えて、通常のアカゲザル(低脂肪+低糖)と比較。

西洋型食のサルは、通常食群と比べ、全体に

① 小さな胞状卵胞が有意に増加し、

② 健常卵胞も閉鎖卵胞も有意に増加していた。

【 Fertil Steril 2016; 105: 1023(米国)】

 

卵巣内に「過剰に卵ができてしまう」事を多嚢胞性卵胞症候群と言われています。

卵が沢山できればよいと思われるかもしれませんが、症候群という言葉通りに、ひとつだけでない多症状が含まれています。

①  排卵障害(=生理が乱れる)

② 多嚢胞卵巣(数多く卵ができる)

③ ホルモンバランスの乱れ(LH>FSH)

そして、卵巣初見の特徴として卵巣皮膜が硬くなっている事が多いそうです。

採卵時の強い痛みが予測されます。

 

上記の報告は食事、特に果糖(=血糖値を過剰に上昇させる)の摂取により、その傾向が強まっていく事が示唆されています。

果糖=甘いものが細胞にどの様な変化をもたらすかを図式化したものが下記の図です。

糖質を摂る事でインスリンが高まります。その事により細胞の中ではmTOR(メトロ)が高まります。これは適度であればタンパク質の合成を促します。ただ同時にオートファジーという細胞を自食して掃除していく機能を抑制していきます。結果、必要でない細胞が高まっていく事に繋がります。

 

本来、淘汰して無くなってくはずのタンパク質は細胞内のどこにいくのかといえば、

小胞体(上の図では核の上にある波打つ器官です。ここでミトコンドリアから出てきたホルモンの前駆体プレグレノロンを変換して生殖用ホルモンにします)にいきます。

異常なタンパク質を小胞体が溜め込んでいくことで、結果、ホルモンが乱れていくことが考えられます。

 

このパンプアップした小胞体をリリースする方法がファスティングです。

 

ファスティングによって、多嚢胞性卵胞症候群が変化して、よい経過を辿られたケースをお聞きしています。

一つの選択肢として、皆さんに提示できる様に準備をしていきたいと考えております。