理学療法士の妊活サロン totell (トテル)

不妊治療とビタミンDについて

 

ビタミンDと体外受精の成功率についての報告があります。

①  体内のビタミンDと体外受精の成功率に関して2700名の女性を対象

② 11論文のメタアナリシス(複数の研究の結果を統合し、より高い見地から分析)実施。

③ 25ヒドロキシビタミンD(25OH-VitD)濃度が

不十分(20〜30ng/mL)あるいは不足(<20ng/mL)の方と比較して十分(>30ng/mLな場合は

出産率(オッズ比1.33倍)、妊娠陽性反応(オッズ比1.34倍)、臨床妊娠率(オッズ比1.46倍)が上昇

【Hum Reprod 2018; 33: 65(英国)doi: 10.1093/humrep/dex326】

 

ビタミンDについて

1)ビタミンDはホルモンの役割をしています。

以前は骨を育てる作用がある事がクローズアップされていましたが、実はビタミンDは「肝臓」の代謝を経て、「腎臓」で身体で使われる活性型になり、且つ全身の各組織でその作用を高めて組織の活動を強めます。

 

2)免疫系に強く作用しています。

例えば、花粉症などの咳や鼻水が止まらないのは、身体の炎症反応が強まった経過になります。これは、身体が通常受け入れれるものであるものに対して、過剰に反応している状態とも考えられています。

必要以上に免疫反応を起こさない事を「免疫寛容」といいますが、その状態を高めるには

制御性T細胞(=Treg)の役割が重要といわれています。

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Tregは自己免疫疾患時に暴走しているTh1細胞やTh17細胞の活動を抑え、さらにアレルギーや喘息時に暴走しているB細胞の活動も抑制します。

 

この制御性T細胞の活動性を高めるのが、ビタミンDです。

補足ですが「亜鉛」もTregの活動を高めます

【J Immunol.2016 Sep 1;197(5):1864-76】

また、「βヒドロキシ酪酸」からもTregは誘導されます。βヒドロキシ酪酸とは別名ケトン体です。絶食時に作られる脂肪由来のエネルギーです。

 

ケトン体についてはこちらをご参照下さい。

https://totell2017.com/blog/1784.html

 

この事から、花粉症などで苦しまれておられた場合にビタミンD、ケトン体、亜鉛の不足によりそれらが誘発されているかもしれないと考えることが出来ます。

 

そして、前述の陽性反応率がビタミンDの不足によって起こる可能性が示唆されていますので、このビタミンD不足に対して対策を行っていく必要があると思います。

また、ビタミンDの必要量に関してもある一定の基準があります。

この点を含めて、現在、来て頂いている皆さんには積極的にこの対策を行っていければと思います。

 

宜しくお願い致します。