理学療法士の妊活サロン totell (トテル)

不妊治療と多受精・多核について

今日は精子が数多く卵子に入ってしまう「多受精」について考えていきたいと思います。

多受精は受精時、通常は1個の卵子の中に精子が1個侵入すると、次の精子が入ってこないように「透明帯」がバリアとなって阻止します。それがうまくいかずに数個の精子が侵入してしまうことを多精子受精といわれています。

生殖医療ではその様なケースは少なくありません。

その場合に医学的関連因子として「抗セントロメア抗体」が高い事が指摘されています。

セントロメアとは染色体の中央の部分のことを指して、そこが細胞を分裂する際にその染色体を持って引っ張っていく部分です。ここに抗体ができることで、分裂ができずに精子などが沢山入ってくる事につながります。

この「抗セントロメア抗体」と関連する医学的疾患は、Raynaud症候群、原発性胆汁性肝硬変(PBC)、ルポイド肝炎があげられます。その影響因子は未だ未定といわれています。

ただ、原因疾患の共通の事項として「肝臓」系に何らかしらの因子が隠れている事も考えられます。

 

 

昨年の春先に、採卵後、多核胚が続いており個人的にその胚を移植したくないといわれるご夫婦がご相談にお越しになられました(初期多核はその後に淘汰されて、正常胚に移行するケースがある事もいわれています。)

整体をご提供しながら、同時にファスティングを数回実施していただきました。

その結果、良好胚を獲得されて移植、妊娠といかれた事例が過去に在ります。

https://totell2017.com/voice (福岡県Iさんをご参照頂ければと思います)

 

この事例から考えると、ファスティングによる肝臓への影響を少し考えてみたいと思います。

肝臓の役割は

1)解毒(化学物質など)

2)コレステロール(ホルモンの原料)生成

3)余分なコレステロールを胆汁酸として排出

4)代謝(コルチゾールなどのストレスホルモンを再活性します)

などになります。

ひとつの内臓がマルチタスク(同時に沢山のことを行う)を行うのは難易度が高いですが、肝臓はそれらを休む事なく処理しています。

 

ホルモンという観点でみてみると

ホルモンの原料であるコレステロールを糖・タンパク質・脂質を使って生成し、そして、必要栄養を処理する為に胆汁を作り出し、またストレスが高い場合にコルチゾールというストレスを退治するホルモンを再利用するのも肝臓です

ここに、不要な成分を解毒する事などが加わってくれば、肝臓はパンプアップしていく事が想像できるのではないかと思います。

 

ファスティングの効果は様々ありますが、前述の福岡の Iさんは1日ファスティングを数回、時期をずらして行って頂きました。

この事から

「肝臓を休息させた」

という因子が大きいのでは考えています。

 

また、多精子の場合、細胞膜である「透明体」の因子もあります。細胞膜は脂質の「リン脂質」で成り立っています。

取り入れる「脂肪」をより良い状態にしていく事が同時に必要ではないかと考えられます。