理学療法士の妊活サロン totell (トテル)

不妊治療と卵巣内の卵の成長

不妊治療を行っている中で、ホルモン投与をしているにも関わらず、卵の成長が遅い、卵が育たないという事をお聞きします。

これは何故なのでしょうか?

 

この事について幾つかの観点から考えていければと思います。

 

まず、卵が卵巣の中でどの様に成長していくのかを整理できればと思います。

卵の数は実は生まれた時点で決まっています。おおよそ200万個といわれています。それが年齢を重ねるにつれ減少していきます。毎月ひとつの排卵をする度に1000個の小さい原始卵胞が立ち上がり、生涯で女性は500回の排卵を行うともいわれています。

最初の「原始卵胞」から血液の影響を受け始めるのが「2次卵胞」からといわれています。

その「2次卵胞から前胞状卵胞」の発育までに関わってくる因子があります。

それが「エストロゲン」と「テストステロン」になります。

【Hum Reprod 2017; 32: 2456(米国)doi: 10.1093/humrep/dex322】

エストロゲンは排卵周期で卵胞が大きくなってくる時に卵巣からでるフィードバック・ホルモンです。

それと同時に「テストステロン」が必要との上記の報告ではいわれています。

テストステロンは「男性ホルモン」です。

血液の影響を受け始める二次卵胞からの期間に関してはある一定の「男性ホルモン」が必要になる事が示唆されています。

テストステロン(男性ホルモン)を高めるには、亜鉛やタンパク質摂取、筋肉への刺激といわれています。

 

卵胞初期の時期=立ち上がり=後々の採卵できる「卵の数」の確保において、yogaなどの身体を動かす時期を作る事が大切になる事が考えられます。

そして、排卵周期(採卵される卵)の2次卵胞は

「2周期半」前に立ち上がっています。

このことから、長期的な視点で卵胞を育てていく必要がある事がいえます。

 

個人的な経験値からお伝えさせて頂くと、骨盤帯周囲の軟部組織(筋肉・脂肪)の脆弱性のある方、また、体温が上がりにくい方などは、全身をうまく連動して筋力をつけていくyogaは有用だと思います。

筋力は熱量が高いことから体温を上げる事が考えられます。結果、細胞を分裂する事などを助けるミネラル吸収の最適温度36.5℃以上への体温保持につながります。また、筋力はホルモン生成や代謝の起点であるミトコンドリアの活性を促していくこともいわれています。

 

 

今回の見解から、何度か不妊治療を行っていても採卵が困難な場合はじっくりお身体つくりを行う選択肢もあると考えられます。