理学療法士の妊活サロン totell (トテル)

妊活と抗ミュラー管ホルモン(AMH)/卵胞刺激ホルモン(FSH)について

昨日、「卵巣予備能バイオマーカーと不妊、関連性は?」

そんな見出しの内容が記載された情報がありました。

 

http://www.carenet.com/news/journal/carenet/44862?utm_source=m1&utm_medium=email&utm_campaign=2017101600

この内容をみてみると

1) 2008年4月~2016年3月の期間で、ノースカロライナ州にあるローリー-ダーラムの地域コミュニティで募集した、不妊歴のない妊活3ヵ月未満の30~44歳の女性981例を対象

2)卵胞期前期の血清AMH、血清FSH、血清インヒビンB、尿中FSHを測定

3)6周期と12周期までの累積受胎率および相対的な受胎確率(特定の月経周期における受胎率)とし、妊娠テスト陽性を受胎と定義する

そのような定義の研究です。

AMHとは、卵巣の中にある卵の数の目安をみる検査です。生殖医療機関にいくとその検査をされて、今卵が少ないですね。そんなことを伝えられます。この検査でご自身の卵がないと悩んでいる方も沢山おられます。

 

またFSHは生理がこられてから通常3日以内に計測されます。FSHとはホルモンの中枢である下垂体から卵を育てなさいという指令を卵巣に出している数値になります。この数値がその期間で高いと卵が育っていないから数値が高いとみなされます。そして、一度ホルモンをピルなどで抑えて、卵巣へかかる刺激を無くす投薬治療に移行するケースが多い様です。

 

 

 

そのAMHやFSHの数値と妊娠との関連を統計を取った結果

AMHについては

1)AMH低値(<0.7ng/mL)群(84例)で65%(95%信頼区間[CI]:50~75%)、AMH正常値群(579例)で62%(同:57~66%)と両群で有意差はなかった

2)妊活12周期までの推定受胎率比較においても、有意差は示されなかった

 

FSHについて

1)妊活6周期までの推定受胎率は高値(>10mIU/ml)群(83例、63%[95%CI:50~73%])と正常値群(654例、62%[同:57~66%])で有意差はなかった

2)12周期までの推定受胎率も有意差はなかった

【Steiner AZ, et al. JAMA. 2017;318:1367-1376.】

AMHとFSHにおける妊娠する事への数値的関連性があまりなかったという研究結果です。

これは現在、その事で悩まれている方々にとっては非常に有益な情報だと思います。

AMHに関しては過去にもその数値自体が、こちらに来られて変化された方もおられました。

数値は一定の現在を知る目安になります。その事で指針をたてる事ができます。

ただ、それが全てではないという事がこの研究結果が示しています。

大切と思うのは、あなたこうだから・・・・と決めてしまわない事だと思っています。

人には「個性」があります。それは背が大きい、小さい・・・妊娠できない事もそれと変わらないと考えています。

その「個性」にあわせて対策を諦めてしまわずに、適した対策を様々な方向から検討すべきだと思っています。

「do  everything」

できる事を何でも取り組む事、諦めることは時間を止めてしまう事になります。

そして、そのような方とたくさんお会いしてきました。

中には僕自身が方向性を指し示すことができなかった方々もおられます。

そんな想いもちゃんと胸に持って、今、来て頂いている皆さんと大切な結果を、どんな方法を使っても獲得していきたいと思います。